Anthropicは10月18日、新設のAnthropic Public Benefit Fund(公益基金)に自社株式の5%を拠出すると発表した。この約束は株主の承認が条件となる。
この基金には2つの大きな特徴がある。第一に、保有割合が会社とともに拡大すること——設定された基準から評価額が50%上昇するごとに、取締役会はさらに2%の株式を追加できる。第二に、組織形態が柔軟であること——基金はAnthropicが100%所有するLLC(有限責任会社)であり、従来の501(c)(3)非営利団体ではないため、非営利団体への大規模な寄付も、特定の人々への直接給付も可能だ。
同時に、基金が保有する株式は、米国でも海外でもロビー活動や政治献金には使えない。創業者による保有株80%の寄付の約束と従業員向け株式マッチング制度と合わせ、Anthropicは約20%の株式が公益に充てられるとしている。
背景として、AnthropicはこれまでにAIの雇用市場への影響を研究するため2億ドルの拠出を約束していた。今回の発表はIPO準備のさなかに行われた。5月の650億ドルの資金調達ラウンドでは企業価値が9650億ドルと評価され、5%の株式は約480億ドルに相当する。同社は今後数カ月で基金のガバナンスの詳細を公表するとしている。




