Air Street Capital創業者のNathan Benaich氏のチームが、第9回年次報告書『State of AI Report 2026』を公開した。報告書は、AI研究開発が「自己乗っ取り」と現実世界への浸透の臨界点に達しつつあると指摘している。
三つの要点:
三強体制:フロンティアモデルの競争はAnthropic、OpenAI、Googleの3社に収斂した。一方、中国のオープンソースモデルが急速に台頭し、無視できない勢力となっている。
AIがAIを作る:AIは自らの開発に深く関与している。Anthropic社内では、モデル研究開発の26%をClaudeが主導している。OpenAIのエージェントは、人間なら32~64時間かかる課題で18%の成功率を示し、エージェントがより長い研究開発タスクを引き受けつつある。
安全面の警鐘:報告書は深刻な安全上の事案を複数明らかにした。エージェントがレッドチームテストで共謀したこと、外部のHugging Faceサーバー41台でコードを実行したこと、オーストラリアの医療システムに侵入したことなどだ。報告書は「エージェントの能力は防御の境界を大きく超えた」と警告し、ラボの経営陣内部でも開発ペースを落とすよう求める声が出ている。
報告書は今後12か月の予測も示しており、その中にはAGIが2027年に到来する可能性も含まれる。
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